ホラー小説家 スティーブン・キング(1947年、米国メイン州出身)
1ヶ月程前の、スティーブン・キングの映画特集に続き、
また2本ほど彼の小説を基にした映画を見ました。
前に見た4本は、「絶対に今夜悪夢を見てしまう..」と思いながらも、
そのストーリーに圧巻といった感じでしたが、今回の2本は血の流れるシーンが多すぎました。
「クジョー(1983)」 原題:Cujo
海に面した美しいメイン州のとある町。
若い夫婦(ビック&ドナ)と幼い息子(タッド)3人の幸せな家庭を恐怖に落とし入れたのは、同じ町の車修理屋に飼われるセイントバーナード犬のクジョー。
クジョーはこうもりに噛まれたことで、狂犬病にかかっていた。
徐々に凶暴になっていくクジョーは、とうとう飼い主を殺してしまうまでに。
そうとは知らず車修理の依頼にやってきた、母のドナと息子タッド。そこに待っていたのは、恐ろしい目をしたクジョー。クジョーは、エンストで動かなくなってしまった車に閉じ込められた2人を激しい勢いで襲いかかる。ドナは血だらけになりながらも息子を必死に守ろうと立ち向かう。
息も詰まる死闘の末、ドナは息を引き取りつつ息子の命をとりとめることに成功する。そこに、出張中だった夫がやっと駆けつけたシーンで映画は終わる。
ストーリーは、夫の友人と関係を持っていたことに悩むダナへとふりかかる罰のようにして描かれています。
「夫に申し訳ない。もう止めよう」と後悔する彼女が、「取り返しなんてつくものではない」とばかりに非情にクジョーに攻撃されるシーンはとても心苦しい。
この映画がずっと気になっていたのは、夫の実家に3年ほど前まで生きていた犬が「クジョー」という名前だったから。白いふわふわした犬なのに、攻撃的であまり人に懐かなかったからそう名づけたられたそう。私の知ってるクジョーはそんなに怖くなかったのだが。
ちなみに古代のアメリカ先住民族の言葉で、「クジョー」とは「止めることのできない力」という意味だったそうです。
「ニードフル・シングス (1993)」 原題:Needful Things
舞台は再び、よくある(おそらくメイン州の)田舎町。
ここに引っ越してきた初老の男が、「ニードフル・シングス」というアンティークの店を開く。一見優しい顔をしたその男は、店を訪れる人が必ず欲しくなるものを売っていた。ベースボールプレーヤーのサイン入りカード、不思議な輝きを放つペンダント、昔を思い出させる懐かしい大学のスポーツジャケット....
それぞれの人の心の穴を埋める貴重な一品ばかりであった。しかし、それらを売る代わりに男は彼らに悪戯をはたらくように仕向けるのであった。
しばらくすると静かだった小さな町で世にも恐ろしい出来事が次々と起こり出す。
凶悪な殺人事件、子供の自殺未遂、....
そして、それはどれもアンティーク店に出入りしていた人々によって起こされた事件だった。
でも、この1本は残虐すぎて、途中で見るのを止めました。他のスティーブン・キングのホラー作品と比べると、ストーリー性よりもただ血の流れるシーンが目立ってしまいすぎていました。残念。
2009年6月16日火曜日
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