(明治時代:1868年~1912年)
開国後に入ってきた西洋の建築で、見ていると外国にいるような気分になります。戦争があったりで、なかなかこの手の建築は日本に広がらなかったけれど、現代のピカピカしたビルとは違って味がありました。
都立旧岩崎邸庭園(東京都台東区)

自転車でふらふらしていたら、湯島天神の近くで見つけたので入ってみました。
都営なので、入場料は400円。
三菱財閥岩崎家の本邸として、明治29年に完成したそうで、英国人建築家ジョサイア・コンドル作。欧米の家にあるヒーター(家全体が暖かくなるもの)も使われていたようで・・・日本に広まってほしかった。
この外観で、入り口にやしの木まで生えています。同じくイギリスの影響のあるインドを思い出しました。

←東京の真ん中なのに、庭はこんな感じ。
都内で近いし、遠方から友人が遊びに来た時など使える場所だと思いました。
明治村(名古屋)
財団法人明治村が昭和37年に発足し、解体されていく明治時代の建築物を移築復原させて作られ た場所。
村内が1~5丁目まで分かれていて、1日遊べます。入場料1600円。夏目漱石、森鴎外の住宅、金沢監獄なんかも復元されてます。歴史的な背景説明も随所にあるって充実しています。名古屋名物串かつも売っていておいしかったです。
二重橋前にあったランプ塔 →
←旧 帝国ホテルの玄関部分
(明治でなく、大正12年完成、アメリカの建築家フランク・ロイド・ライトによる設計)
異人館(神戸)

ここは、期待外れでした。
異人館という名前は驚きますが、その中身は、開国して明治時代に神戸のこの外国人居留区に建った西洋風の家々を残して公開しているものです。旧領事館等も入っていますが、「ベンの家」など個人が住んでいた家などです。
<料金システム>
まず入ってトリッキーなのがこれ。
公開されている10数館へは、なんと1館あたり500円~1000円。
そこで、9館入館券3500円、5館入館券2000円というのがありまして・・・
迷っていると「あなたは、J何とかのクラブメンバーですか?」とチケットオフィスの人から小さな声で訊かれました。「いや、違います」と答えると「あ、いいです。いいです。特別にメンバーと一緒の10%を引いておきますので。この領収書に名前だけ書いてもらえれば」と言われて「安くしてくれるなら」と9館のを3150円で買いました。
その後、お客さん皆にこう言っているのを聞いたわけですが・・・ここはタイか?
<3150円払う価値はあった?>
ありませんでした。つまらないし、疲れたので結局9館入らずに帰りました。

他には、デンマークといえばバイキング(?)らしく、その館はバイキングの適当な展示物で埋められていました。
強いて言えば、一番エキサイティングだったのは、「ベンの家」というハンティングが好きだったイギリス人が住んでいた家。

←部屋に入って振り返ると壁にこのバイソンの顔!しかも直径1メートルくらいの特大。

像の足先を使った椅子・・・
ここだけは、他のいまいち感銘を受けない館と違って、お化け屋敷のようで楽しめました。
異人館の一角は坂道が厳しく、結構疲れました。